■蝶々が飛んで来る菜園のできる庭も欲しい、来客用駐車場も必要とのご要望からスタートしました。
門の外側は臨時のカースペース、アイアン調門扉の内側はテラス空間を兼ねた石張りの来客用駐車場となっております。奥とサイドには植栽スペースを設けました。
施主様からのご要望は…
・クローズ外構
・中はナチュラルで菜園や植物も楽しみたい
・蝶々が飛んで来るバタフライガーデン
・来客時には駐車スペースにしたい
しかし、土部分(庭のこと)が多いと管理が大変なので、メンテナンスを軽減したいです…と言う現実的なご相談もあり、完成したクローズ外構です。
アントニオデザイン事務所では全体のデザインコーディネートを担当させていただきました。主体となる壁の構造は下部を基礎と補強ブロックで構成し、上部はBIG ISLANDさんの発泡系のグランドアートウォールで仕上げています。最終の仕上げは、両社で協力して行い、素敵なエクステリアが完成しました。
■室内からの眺めも大事!
庭やエクステリアを計画するときに大切にしているのは、多面的な空間の見え方です。
敷地の内・外どちらか見ても絵になる風景をデザインすることが重要だと思っております。
この室内側から眺める空間には、奥の程よい高さの目隠し壁面と、手前にアイアン調フェンスを配置し、奥行きを感じてもらえるよう工夫しています。このフェンスには、ゆくゆく植物が絡んでいくことを想定しています。樹木を手前に持ってくることで、その奥行き3.5メートル程度であまり距離のない空間を広く見せる効果があります。(詳しくは『グリーン情報誌』春号に掲載予定)
床面は明るめの天然石を採用し、更に膨張色であることを利用して空間を少しでも明るく広く感じられるよう工夫しています。手前の乱形石に見えるモルタル造形のローラーストーン(BIG LSLANDさん)は空間を引き締める役割でグレートーンでまとめています。